11月の社労士試験合格発表で自分の受験番号を見つけ、私の社労士受験生時代が終わりました。
目標だった社労士試験合格を果たし、「やったー!合格したぞー!」っとうれしさを爆発させていましたが、はじめはいまいち合格の実感が湧きません。
まだ夢の中にいるようで、しばらくはふわふわした状態でいましたが、社労士試験センターから合格証等が郵送されてきてそれを目の前で確認してようやく「夢じゃない。現実に合格したんだ!」と合格を実感することができました。
社労士試験合格後の具体的な計画がなかった私
社労士試験合格という目標を達成し、合格証を実際に手にした私は、ふと立ち止まり考え込んでしまいました。
「社労士試験に合格したものの、これから自分は何をやるんだろう???」
社労士試験合格体験記の中でも書きましたが、当時わたしは勤めていた税理士事務所4月に退職し、ハローワークに通って求人活動を行いつつ、5月後半から8月の本試験当日までは試験勉強に専念した生活を送っていました。
ちょうど同じ時期に結婚もしていて、結婚早々無職の夫になってしまったことから、せめて社労士試験合格だけは絶対に勝ち取ろうと心に決めて勉強に専念。
私の目標は、「社労士試験に合格しよう!」でした。
当時は、「社労士になりたい!(から合格しよう)」ではなかったのです。
社労士試験に合格したからといって、はじめは社労士になるというところまでは全く考えていませんでした。
もともと、税理士事務所を退職し、次はどこかの企業の総務部や経理部にでも再就職できればいいかなと思っていたのです。
「地に足をつけて、企業にまじめに勤めて地道な生活をしよう。結婚もしているし。」
30代無職、家庭持ち。
まじめに現実をみれば、危機感をもつ状況です。
一刻も早く就職活動をし安定した職につかなければいけない状況でしたが、そんな現実に真っ向から向き合うことを恐れ、ちょうど間近に迫った社労士試験に没頭することである意味現実逃避をしていたのかもしれません。
社労士試験に合格したことで、その現実逃避ができなくなり、いよいよ現実に向き合う時がきてしまったのです。
さてこれからどうするか・・・
社労士として独立開業することを決断する
ハローワークに通い、いくつか企業の面接をしましたが、ことごとく不採用。
「転勤はしません」
「〇〇な仕事がしたいです」
「勉強や学ぶことは嫌いじゃないです」 などなど・・・
今思えば、扱いづらそうな求職者に見えたのだと強く思います。
しかも、堅物で真面目そうで面白味がなさそうな雰囲気を醸し出していたので、企業側からしても警戒したのだと思います。
「なかなかうまくいかないね~」
妻にそんな愚痴をこぼしながらいたところ、ある時、このように言われました。
「ぴったりくる会社がないなら、自分で仕事やっちゃえばいいんじゃない?お勤めも前職でこりごりでしょ?お勤め人には向かないんだよ、きっと。昔は自分で何か仕事したいって言ってなかった?」
確かに、もともと何か自分で仕事をしてみたいという願望はもっていました。
しかし、現実をみると、家庭もあるし地に足をつけて地道に安定した職場で働いたほうが良いと思って、その独立願望はいつの間にか心のどこか奥底へ封印していたことに気がついたのです。
妻の一言で、再び「自分で仕事をする」という一つの選択肢が急浮上しました。
しかも、妻が私の独立自体を認めている(反対しない)という事実は、私が独立開業という選択肢を選ぶことをさらに強く後押ししたのです。
今一度自分の心の中を整理しました。
・自分にはもともと何かで独立したいという願望があった
・正直、自分にはお勤め人が向いていないという自覚がある
・どうやら妻も再び自分に会社員になることまで求めていないようだ
・社労士試験に合格している
・社労士の仕事も嫌いじゃない(会計業務に比べると)
・独立願望はあるが果たして自分はやっていけるか?遅かれ早かれこの先独立するのであれば、早いほうが良い。
・どこかに勤めて、10年後の42歳で独立するのと、32歳の今、すぐに独立するのではどちらがよいか?今のほうが、万が一失敗しても30代。仕事を選ばなければ生活はなんとかなるかも。42歳で独立して万が一失敗した場合、そのあと挽回する自信は・・・正直ない。
・今から独立後、最初は大変だと思うけど、頑張って踏ん張り続ければ経験値が積み上がり、社会に鍛えられて10年後を迎えられるだろう。他方、独立を10年先に引き延ばしたらどうなるか。10年後にゼロからスタートすることになる。それはとても不安だ。であれば、今独立したほうがよい。
・独立後にどうなるのかは、結局独立してみないと絶対にわからない。独立後の景色をみるためにはまずは独立してみよう。独立後の景色をみて、だめならだめで引き返そう。独立後の景色すらみないであきらめるのはもったいない。
「よし、社労士で独立開業してみよう!」
いろいろと試行錯誤をした結果、私は社労士独立開業の道を選びました。